オリジナル物置キット製作レポート【ウエスタンレッドシダー(米杉)施工例 s20160616-1】
「WOODMAN」 様施工 オリジナル物置の製作をレポートさせて頂きます。
思うがままレポートさせて頂きましたので その点は ご了承下さい。
設置場所は千葉県茂原市 パスタと手作りケーキの店 『ジャンゴ』
新店舗オープンに伴い 木製物置の製作を依頼された”WOODMAN様” 当店「ウッディロバート」 へご来店頂きました。いつもご利用頂き ありがとうございます。
レッドシダー材を使用した物置を作ってみようかと相談を受けました。 なるべく協力させて頂きますよ。 その代わり製作レポートに協力してね! というわけで 話は進み 【レッドシダーオリジナル物置】 の製作が始まりました。
工事の専門用語もよく解らないまま 写真を撮って、話を聞きながら レポート開始です。
使用材 下張り材以外 ウッディロバートのレッドシダー材を使用
床部分 デッキ・幕板材: 2x6
根太材: 2x4
壁部分 フレーム材: 2x4 防湿シート
下張り材: 針葉樹合板
ベベルサイディング: SB-190
屋根部分 フレーム材: 2x4
下張り材: 針葉樹合板 ルーフィング材
シダーシェイクシングル
ドア部分 フレーム材: 2x4
ウッディロバートオリジナルドア+ドア取手
(レッドシダー本実加工材)
簡単に始まった工事ですが、材の大きさを決めたり、図面をひいて切って用意したり、ここまでの作業がきっと大変なんでしょうね。
プロの仕事は さすがに狂いと迷いがない! やっぱり凄いなぁ・・・
大きさは 床面積 間口2.7m x 奥行き1.8m 高さ フロント2.4m バック1.8mの片流れタイプ
基礎部分はあらかじめコンクリートを打って頂きました。
コンクリートを平らに作る技術と経験も これもまたさすが!ですね。
初めに床部分のウッドデッキを製作
床部分は水平を出すために基礎パッキンを設置し高さを調整します。
便利な道具があるんですね。 かゆい所に手が届く感じです。(笑)
根太の上に床板を並べていくと 最後はぴったり!
気持ちが良いものです。適度な隙間も見越して計算済みでした。
”根太” の言葉を調べてみました。 「床板を支える横木」 ということです。
次に屋根フレームを取付けて垂木を配り基本構造の完成です。
と一行で表す内容ですが、これも素人には大変です。
枠の寸法を間違えると 後の工事が困っちゃいますからね。
垂木って言葉を調べると 「屋根を支えるため、棟から軒先に渡す長い木材」
なるほど! 根太と同様、屋根を作る為には必要な縁の下(屋根の下)の力持ちですね。
屋根・壁とも下張りに針葉樹パネルを貼り、その上に屋根にはルーフィング材、壁には防湿シートを貼ります。
なんでこんなシートを貼るの?
「これはね、屋根や壁からの雨が吹き込まない様に しっかり貼りめぐらすんだよ。 でも湿気はこもらないような すぐれたシートなんだよ」 と教えてくれました。
それはそれは大切な工程ですね。 木を守る為には必須です。
針葉樹パネルは 垂木部分の切り欠きやサイドの傾斜部分に合わせての切断が必要とのことでした。
屋根材は厚さ15ミリのシダーシェイク材(幅160ミリ x 長さ600ミリ)を重ね張りします。(当店では 通常販売していないシダーシェイク材ですが 急きょ取り寄せました)
張り始め1列目の下には、ルーフィング材を二重に張り、最後の1列を張る前に前列の重なり部分まで ルーフィングを張っておきます。
壁材には ベベルサイディング横張り を使用しました。
壁材を張る前に 各コーナー部分に防水テープを貼っておきます。
幅195ミリの板材を 見せ幅約160ミリ 重なり幅35ミリ に施工します。
壁張りでは 水平にはれるように5枚目の高さをあらかじめ出して墨をうっておきました。
見ていると 小さな作業でも どれも大切な工程です。
ちょっとした工夫や手の動きは 長年の経験に基ずくものなんでしょう。
最後に鼻隠しとコーナー見切り、入り口部分の見切り、ドアを取付けて完成です。
鼻隠し。 なんという名前でしょう。 鼻なんてどこかにありましたっけ? どこの話ですか?
「垂木の鼻先(木口)を隠すから 鼻隠し って言うんだよ」
なるほど! 大工さんの専門用語は 面白いです。
入り口の扉は 当店ウッディロバートの社員が 端材を使って 作ってみました。 取手は 彫刻刀で掘り上げたんですよ。すごい根性です。 かなりの労力が必要だったようです。 お疲れ様でした。
扉の建付けも計画通り。 開閉も上手に出来て パチパチ。
こちらの パスタと手作りケーキの店 『ジャンゴ』
茂原市内の昌平町、郵便局本局の斜め向かいにあります。
生パスタが美味しいんです! それと手作りケーキも間違いなし。 お店の右脇をずうっと奥まで行くと 駐車場です。通路に作ってある飾り棚も WOODMANさんの施工です。
そこからお店に目を向ければ 今回施工したオリジナル物置が見えてきます。
前にはパーゴラが出来て、緑も多く飾られて 雰囲気がバッチリです。 是非立ち寄ってみて下さい。
物置きとパーゴラの色が 随分違うよ?
そうなんです。 塗装をしないとレッドシダーはシルバーグレイ色に変化していくのですね。 自然の中に溶け込んでいくようです。
今回 当店のレッドシダー材が みるみる形になっていくのは とても感動的でした。
施工方法は色々あるようですが、私も何か作ってみたくなりました。
何より自分のほしい大きさ・形・色までオーダーメイドが可能なのが DIY! 作る楽しさも教わった気がします。
”WOOD MAN” さん 本当にありがとうございました。
■設計・施工/ウッドマン