そもそも木材の「芯持ち・芯去り」「赤身・白太」「板目・柾目」「木表・木裏」とは?
木材について調べていると、「芯持ち」「赤身」「板目」「木表」など、さまざまな用語を目にすることがあります。
どれも木材の特徴を表す言葉ですが、それぞれ何が違うのでしょうか?
実は、これらの用語は、丸太のどの部分を使っているか、どの方向に切り出しているか、板のどちら側の面なのかといった、異なる基準で使い分けられています。
今回は、木材の基本用語である「芯持ち・芯去り」「赤身・白太」「板目・柾目」「木表・木裏」について、それぞれの意味や違いをわかりやすく解説します。
目次
芯持ち・芯去りとは?


「芯持ち」と「芯去り」は、木材が丸太の中心部分を含んでいるかどうかを表す言葉です。
芯持ち材とは?
芯持ち材とは、丸太の中心にある「髄(ずい)」を含むように切り出した木材のことです。
木の中心を通るように製材するため、断面の中央付近に髄が現れます。
芯持ち材は、柱などの角材に用いられることがあります。ただし、乾燥による割れや変形の仕方は、樹種や寸法、乾燥条件などによって異なります。
芯去り材とは?
芯去り材とは、丸太の中心にある髄を含まないように切り出した木材のことです。
丸太の中心を避けて製材するため、材の中に髄は含まれません。
芯去り材は、木目や寸法の安定性などを考慮して選ばれることがあります。ただし、芯去り材であれば必ず反りや割れが少ないというわけではありません。
芯持ち・芯去りは、木材の取り方を理解するための基本的な用語です。
赤身・白太とは?

「赤身」と「白太」は、木の幹の内側と外側にある部分の違いを表します。
赤身(心材)とは?
赤身は、木の幹の内側にある「心材(しんざい)」を指します。
樹種によって色合いは異なりますが、木の外側にある白太に比べて、濃い色をしていることが多い部分です。
心材には、樹種によってさまざまな抽出成分が含まれています。これらの成分は、木材の色や耐久性などの性質に関係します。
ウエスタンレッドシダーでは、心材に赤褐色や褐色などの色合いが見られます。
白太(辺材)とは?
白太は、幹の外側にある「辺材(へんざい)」を指します。
一般的に、心材よりも淡い色合いをしています。ウエスタンレッドシダーでは、淡い黄白色などの色合いが見られます。
辺材は、根から吸い上げた水分などを運ぶ働きを担う部分です。樹種によっては心材と辺材で耐久性などの性質に違いがあるため、使用する場所や目的に応じて確認することが大切です。
赤身と白太、どちらがよい?
赤身と白太は、単純にどちらが優れているというものではありません。
色合いの統一感を重視するのか、天然木ならではの色の変化を楽しみたいのかなど、求める仕上がりによって選び方は変わります。
また、赤身・白太の割合や色の違いは樹種によって異なります。木材を選ぶ際には、それぞれの特徴を理解しておくとよいでしょう。
板目・柾目とは?


「板目」と「柾目」は、丸太から板を切り出す方向によって生まれる、木目の違いを表す言葉です。
板目とは?
板目は、年輪が板の表面に弧を描くように現れる木取りです。
木目が山形や曲線状に見えることが多く、天然木らしい変化に富んだ表情を楽しめます。
同じ樹種でも、丸太のどの位置から切り出すかによって模様は異なります。そのため、板目材は一枚ごとに違った木目が現れやすいのが特徴です。
柾目とは?
柾目は、年輪が板の表面に平行に近い線として現れる木取りです。
板目に比べて木目が整って見えやすく、すっきりとした印象に仕上がります。
柾目材は、丸太の中心から外側へ向かう方向に近い切り出し方によって得られます。ただし、年輪の現れ方は木取りの角度などによって変わります。
板目と柾目、どちらを選ぶ?
板目と柾目は、見た目の印象や材料の取り方が異なります。
木目の変化や自然な表情を楽しみたい場合は板目、すっきりとした木目や統一感を重視したい場合は柾目が選択肢になります。
ただし、価格や入手性、寸法安定性などは、樹種や製材条件、製品の仕様によって異なります。木目の違いだけで判断せず、用途に合った材料を選ぶことが大切です。
木表・木裏とは?

「木表」と「木裏」は、板材の広い面が、丸太の外側と中心側のどちらに向いていたかを表す言葉です。
木表とは?
木表(きおもて)は、丸太の外側、つまり樹皮に近い側に向いていた板の面を指します。
木裏とは?
木裏(きうら)は、丸太の中心側に向いていた板の面を指します。
木表・木裏は、板を設置したときの上面・下面や、見える面・見えない面を表す言葉ではありません。あくまでも、丸太の外側と中心側に対する位置関係を表しています。
木表・木裏はどう見分ける?
板目材では、木口に現れる年輪の弧が見分ける手がかりになります。年輪の弧の外側が丸太の外側、内側が丸太の中心側にあたります。
柾目材では年輪が平行に近い線として現れるため、木口や表面の木目だけでは判断しにくい場合があります。
また、木表・木裏は板目・柾目とは異なる分類です。板目か柾目かという木目の違いだけで、木表・木裏を判断できるわけではありません。
木表・木裏と反りの関係
木材は、乾燥や周囲の湿度変化によって収縮・膨張し、反りが生じることがあります。
板目材では、年輪の方向や木材の収縮の違いなどが反り方に関係します。そのため、木表・木裏を理解しておくことは、木材の性質を考えるうえで役立ちます。
実際の反り方は、樹種や木取り、含水率、乾燥状態、板の寸法などによって異なります。木表・木裏だけで反り方が決まるわけではありません。
4つの用語は、何が違う?
ここまで紹介した4つの用語は、木材の異なる特徴を表しています。
| 用語 | 特徴 |
|---|---|
| 芯持ち・芯去り | 木の中心にある髄を含むかどうか |
| 赤身・白太 | 心材と辺材の違い |
| 板目・柾目 | 木取りによって生まれる木目の違い |
| 木表・木裏 | 板の広い面と丸太の外側・中心側との位置関係 |
これらは、それぞれ別の特徴を表しているため、ひとつの木材に複数の用語が当てはまることがあります。
例えば、芯去り材であっても、赤身と白太のどちらを含むか、板目と柾目のどちらの木目が現れるか、木表と木裏がどちらの面になるかは、丸太のどの位置から、どの方向に切り出したかによって変わります。
つまり、ひとつの木材に対して、これら複数の用語を使って特徴を説明することができるのです。
まとめ
木材の「芯持ち・芯去り」「赤身・白太」「板目・柾目」「木表・木裏」は、いずれも木材を理解するうえで知っておきたい基本用語です。
それぞれ、木の中心を含むかどうか、幹のどの部分か、どの方向に切り出したか、板のどちら側の面かという違いを表しています。
これらの用語を知っておくと、木材の断面や木目を見たときに、その材がどのような特徴を持っているのかを理解しやすくなります。
木材は、同じ樹種でも一枚ごとに木目や色合いが異なります。用途や求める仕上がりに合わせて、それぞれの特徴を確認しながら材料を選んでみてください。




